ペースメーカーの心電図で分かることは心筋の異常や不整脈などで、前者では心筋の虚血や病気、肥大などが分かるようになっています。後者の不整脈では電気の発生の異常や心臓の中の電気の走り方の異常を知ることができます。
ペースメーカーの心電図にはペーシングモードというものがあり、1文字目はペーシング部位・2文字目はセンシング部位・3文字目はセンスした情報への反応という意味があります。
そしてそれぞれAVDO・TIDOという名称で分けられ判断します。ちなみにAは心房、Vは心室、Dは心房と心室です。TIDOは反応で、Tは同期、Iは抑制、Dは同期と抑制というふうに意味があります。
そしてそれらの代表的な形として、VVIやAAI、VDD、DDDというものがあります。ペースメーカーの型もさまざまですから、しっかり頭に入れておきましょう。
では、ペースメーカー心電図による危険な状態をいくつか説明します。ペースメーカー心電図の危険な状態その1はQTの延長です。QT延長症候群とは突然死の原因となるもので、多形成心室頻拍から心室細動に切り替わります。
主な原因は先天性と後天性とあるのですが、先天性は遺伝性が高く、後天性は二次性が高いといわれています。またQT延長には薬剤性のQT延長もあり、これは薬の反応でQT延長を起こすもので、同じ薬を飲んでも延長をきたす人ときたさない人がいうようです。
この原因の多くも、遺伝によるものとされています。QT延長症候群の症状と所見は、1つQT間隔延長・2つ失神発作・3つ心室性不整脈・4つU波の増高またはT-U融合・5つT波の交互脈またはT波の変形・6つ洞停止・7つ徐脈傾向、運動による心拍数増加不良などです。
1のQT間隔延長は心電図上Q波からT波の終わりまでの時間をいい、通常は0.30~0.45秒といわれています。ただしこの間隔は心拍数の変化で変動するので、Bazett補正式で計算する必要があります。
計算方法はQTc=QT時間(秒)/√RR時間(秒)。正常値は0.340~0.425といわれています。もちろん性差や年齢により個人差はあるので、おおよその値となります。
次にペースメーカー心電図におけるBrugada症候群と呼ばれるものです。こちらも危険な図ですので、しっかり頭に入れておきましょう。Brugada症候群とは安静時の心電図が右脚ブロックおよびV1~V3のST上昇するもので、QT延長どうよう心室細動となり突然死をきたす可能性があるものです。
とはいえ近年誰にでも扱える自動体外式除細動器 (AED)が普及しつつあるので、以前よりは心臓発作による突然死が減少されたといわれています。
ですから、ペースメーカーを取り付けた場合、できるだけはAEDを配置するようにしましょう。そうすることで心停止を防げる可能性が高いので、発作による突然死を防ぐことができます。
近年では子供用のAEDパッドも認可されはじめているので、1歳以上の子供であれば使用できるようになっています。価格は2007年で30万円程度。
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