心筋炎も急性期と重症とがあり、どちらの場合であれ原則として入院する必要があります。入院すると、重篤な不整脈や循環動態の悪化などが見られないか観察していくのですが、先ほども述べたとおり場合に合わせて薬を投与したりペースメーカーを挿入したりします。
いっぽう病状が重い場合は利尿薬・血管拡張薬・強心薬などを使用するほか、ショックに陥った場合は補助目的で大動脈内バルーンパンピングや経皮的心肺補助法などをおこなうこともあります。
以上が心筋炎のだいたいの治療法ですが、ではいったいどのようなことが原因で心筋炎に罹るのでしょうか。心筋炎になる原因は細菌による感染と原因不明の特発性、そして薬物や放射線が原因で起こる場合があります。
しかし多くは細菌によるものだといわれています。なかでもコクサッキーウイルスやアデノウイルス、エコーウイルス、インフルエンザウイルスが代表的なウイルスです。
症状は発熱や咳、頭痛、そして咽頭痛や全身倦怠感などが主で、風邪と同様の症状が見られます。そのため今まで心臓に異常のなかった人でも急性ウイルス性心筋炎と疑われる可能性もなきにしもあらずです。
ただあまりに風邪の症状と似ているため、罹った本人も気づくことが少なく、心筋炎の診断をしたことない医師は見過ごす可能性もあるといわれています。
そこがこの心筋炎の恐ろしいところでしょう。ですから、少しでも状態がおかしいなと思ったときは、迷わず受診することをおすすめします。「たかが風邪」と思っていてもそうでない可能性も考えられますから、自己判断で放置することはやめましょう。
また病気に罹らないよう、外から帰宅したら手洗い・うがいを心掛けるようにしてください。この病気に罹る多くの原因はそういった細菌が原因といわれています。
手洗いとうがいをこころがけ、インフルエンザの予防接種もおこなうようにしましょう。もちろん病気にきづいたときも早めの治療が必要です。治療は最初でも述べたとおり病態により異なるので個人差がありますが、治療により患者さんの約50%は後遺症なしに完治するといわれております。
ただ完治するまでに時間を要しますので、治療をおこなっている際は無理をせず安静にしておくほうが良いでしょう。
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